ドローン配送実用化で物流革命が起こる 政府が産業用ドローン普及を後押し

配送用ドローンを使ってモノを届けるサービスが世界で初めて実用化

国立研究開発法人情報通信研究機構は、ドローンを使って図書室の本を別の学校へ配送する図書配送システムの実証実験に成功

実証実験は、国家戦略特別区域(地方創生近未来特区)である秋田県仙北市において実施
ドローンに本を載せ1.2kmを自動航行、安全に配送できることを実証した

市内の中学校から図書配送リクエストを送信
データを受信した小学校で本をドローンへ積み込み、あらかじめ設定されたコースを自動航行で飛行
配送先である中学校へ着陸させることに成功した

インターネット通販大手 楽天は、配送用ドローンを使ってモノを運ぶサービスを千葉県のゴルフ場で5/9から始める
配送用ドローンの実用化は世界でも初めて

利用客がスマートフォン向けの専用アプリを使い商品を注文すると、ドローンがクラブハウスから発進し自動飛行でゴルフコース内を配送する

当初ドローン市場ではドローンによる空撮が人気となったことでホビー向け空撮用ドローン需要が多かったがここに来て産業用ドローン需要が急激に増えてきている

配送用ドローンを使ってものを運ぶサービスに市場も注目

楽天 三木谷社長は「ドローンに渋滞はない、配送用ドローンには物流における生産効率の爆発的な向上の可能性がある」と指摘
「10年後にはドローンがたくさん飛んでいる時代が来る」と述べた

楽天では将来的にはマンションなどへのドローン宅配サービス実現を目指している

宅配大手や物流大手各社もドローンを使った宅配、配送などのドローン物流サービスに注目している
宅配、物流業界では人手不足が深刻、高齢化、人口減少を受け将来的には人手不足は更に深刻になると予想されるがドローンを活用することで人手不足の解消に大いに役立つと期待されている

また、ドローンを使うことで注文を受けてから即日に商品が届くサービスなど新たなサービスも実現可能となる

実用化に向けた最大の課題は安全性の確保
政府は安全性を確保するための規制は行いつつも、規制緩和を進め、世界に先駆けた宅配用ドローンの普及を後押しする考え

安部首相は
「早ければ3年以内にドローンを使った荷物配送実現を目指す」と述べた

産業用ドローンの価格は依然高額であるが、量産化によるコスト低下により将来的には10万円以下の低価格機の出現が予想されている

2016/5

【動画】 ドローン配送実用化

産業用ドローン ドローン 産業用

ドローン 宅配

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世界初のドローンカフェがオープン

オランダのアイントホーフェン工科大学でドローンが給仕をする世界初のカフェが期間限定オープン

同大学の学生が開発したドローン ブルージェイ(Blue Jay)が接客する
ブルージェイが注文を受け、商品をテーブルまで運ぶ

高性能センサーを搭載し障害物の多い建物内でも安定飛行が可能

製作費は1機およそ24万円
市販は予定されいないが市販された場合の市場価格は50万円ほどと想定されている

【動画】 世界初のドローンカフェがオープン

ドローン 価格

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ドローンで気象観測を行う実証実験がスタート

気象予報会社のウェザーニューズとエアロセンスが協力し、ドローンによる気象観測ネットワークを構築、ゲリラ雷雨など局地予測や災害の発生を監視する試みをスタートさせた

気象観測用ドローンに気象観測センサーを搭載し、ゲリラ豪雨など気象現象の監視、災害発生時の状況を把握する試み

ドローンを使用することにより、素早く低コストで局地的な気象情報を取得することが可能となる

エアロセンス
ソニーモバイルとロボットベンチャーのZMPが共同出資して設立された
産業用ドローンを用いた測量、点検向けサービスなどを全国で展開している

ウェザーニューズ
民間気象情報で世界最大手で航海、鉄道、航空向けの交通気象に強い
個人向け気象情報も展開

2016/4

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関連記事

ソニーとZMPが合弁しドローン会社 エアロセンスを設立

エアロセンスはドローンとクラウドを組み合わせた産業用ドローンシステムの開発を手掛けるドローン関連企業

開発中のシステムは、自社製ドローンの飛行エリアや飛行目的をあらかじめ設定
離陸ボタンを押しだけでドローンは設定通りに自律飛行し、自動で帰還する完全自立飛行型のドローンシステム

ソニーのセンシング技術や通信技術を用いることで、高精細な撮影や画像処理、高速無線伝送を可能にしている

エアロセンス製産業用ドローン

マルチコプター型ドローン
GPS(全地球測位システム)を搭載し、高い自律飛行性能を持つ
ソニー製カメラを搭載

垂直離着陸型ドローン(VTOL)
最大飛行速度は時速170km、連続飛行可能時間は2時間、最大積載量10kg

VTOLは、三井化学の金属樹脂一体化技術を採用
強度を確保しながら軽量化を実現している、

2015/8

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【動画】 ソニーがドローンビジネス参入へ 新会社エアロセンス設立 (2015/8)

日本国内の産業用ドローン市場は2022年には400億円規模となる見通し

産業用ドローン ドローン 産業用

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楽天 配送用ドローン 初の実用化へ

楽天は、配送用ドローンを使ってモノを運ぶサービスを千葉県のゴルフ場で5/9から始める配送用ドローンの実用化は初めて

利用客がスマートフォン向けの専用アプリを使い商品を注文すると、ドローンがクラブハウスから発進し自動飛行でゴルフコース内を配送する

千葉大学発のベンチャー 自律制御システム研究所が開発した機体を使用
最大積載量は約2キロ

楽天では今後、ドローンを使った宅配サービスや災害時の救援物資運搬などの実現を目指す

2016/4

【動画】 楽天 配送用ドローン 初の実用化へ

配送用ドローン 輸送用ドローン 運搬用ドローン

ドローン 宅配

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スカイロボット ドローン操縦士(ドローンパイロット)を育てる講習会

太陽光発電所の点検などに使う産業用ドローンを販売するスカイロボット(東京)は2016年4月、ドローン操縦士(ドローンパイロット)を育てる講習会を開く

同社の製品を購入した企業の従業員が対象で、2日間で講義と実技を学ぶ
ドローンに関する法規制、機体の手入れの方法などを講義する
実技では機体を操縦しドローンを安全に飛ばす技術の習得をする

ドローン市場が急速に拡大し空撮撮影、農業農薬飼料散布、測量、インフラ点検など活用が広がっているがドローン操縦士(ドローンパイロット)の絶対数が足りておらず、ドローン操縦士(ドローンパイロット)の養成教育が大きな課題になっている

2016/4

ドローン 操縦士

ドローンパイロット

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楽天 ドローンでゴルフ用品や飲食物を配送するサービス「そら楽」を開始へ

ネット通販 国内最王手の楽天市場を運営する楽天は、ゴルフ場内にてドローンを使ってゴルフ用品や飲食物などを配送するサービス「空楽」を5/9から始めると発表した

千葉県御宿町のゴルフ場で1か月間に渡り試験サービスを行い、今後の展開を検討する

千葉大学発のベンチャーでドローンメーカーでもある 自律制御システム研究所が開発した機体を使用
最大積載量は約2キロ

利用客がスマートフォン向けの専用アプリを使い、ゴルフボールや飲食物などの商品を注文すると、ドローンが自動飛行でコース内を配送する

楽天の三木谷社長、「ドローンの技術ノウハウを蓄積し、さらなるサービスの展開につなげたい」と述べた

2016/4

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自律制御システム研究所は産業用ドローンの開発製造を行う国内メーカー
点検、空撮、計測、現場調査、測量など、様々な用途に活用可能な産業用ドローンメーカである

千葉大学特別教授の野波氏が立ち上げたベンチャーであり純国産ドローンを開発し量産を開始している

代表的な機種にミニサーベイヤー
ミニサーベイヤーは、国内生産で飛行精度や安定性など制御技術の高さが高く評価されている
野波氏が千葉大学で30年以上にわたって研究し、磨き上げた制御技術を採用している

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G7農相会合で最先端農機を紹介 農業用ドローン 自動走行トラクター

4/23に開幕した先進7カ国(G7)農相会合
農家の高齢化による担い手不足への対応が課題の一つ
日本はITやロボットを活用し、農作業の効率化、生産性向上、農作業の負担軽減を実現するための最先端技術を世界に向け紹介

農業用ドローンや自動走行トラクター、農業用アシストスーツなどが紹介された
この分野では日本が技術面で世界のトップクラスを走る、官民が連携しながら早期の実用化を目指す

農業用ドローンでは、農薬散布用が既に広く使用されているが農地を空撮し作物の生育状況を分析する研究も進んでいる
作物の生育状況を分析することで集中的に肥料や農薬を投入するべき箇所を特定し、病害虫の予防などに役立つ

自動走行トラクターはクボタなど国内農機メーカー各社が平成30年の実用化を目指して開発を進めている
田植えや種まきなど作業軽減に大いに役立ち、少ない人手で広大な農地をカバーでき農業経営効率化が進むと期待されている
農作業効率を3倍以上に高められるという

農業用アシストスーツは装着すると重いものを持ち上げる際の負荷が軽くなる
大手メーカーや中小ベンチャーなどが開発を進めている

クボタからは既に農業用アシストスーツ(ARM-1D) ラクベストが発売されている
腕を上げての長時間労働を軽労化するアシストスーツで、ぶどう、梨、ももなど棚栽培で腕を上げてする作業を支援する
価格は129,600円

2016/4

ドローン 農薬散布用 農薬散布用ドローン

農業用ドローン ドローン 農業用

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パナソニック 産業用ドローンを使ったインフラ点検システムを開発

パナソニックは、橋梁、トンネルなどを点検するための産業用ドローンを活用したインフラ点検システムを開発する

産業用ドローンを製造販売する国内メーカー プロドローンと共同開発する
プロドローン(PRODRONE)は2015年1月に設立された日本のドローン製造メーカー

パナソニックは、カメラ技術、映像解析技術、姿勢制御、障害物回避、対象物追跡などの技術を強化し、ドローンの操作スキルに依存しなくても安定操作、安定した飛行と異常時の安全確保を可能とするシステムを開発する

これによりドローン操作に熟練していない初心者でもドローンを使ってインフラ点検業務を行うことが可能となる

ドローンの機体は、産業用ドローンの国内リーディングメーカーであるプロドローンとの共同開発する

高度経済成長期に建設された橋梁、トンネルなどインフラの多くは劣化が進み寿命を迎えようとしている
また、東日本大震災や先日の熊本地震を受け、災害に対するインフラの脆弱化の問題などの課題が顕在化している

しかしながら予算不足や人手不足でインフラの整備点検は進んでおらず、人手を掛けず短時間で低コストで点検業務が可能な産業用ドローンの活用が期待されている

2016/4

産業用ドローン ドローン 産業用

ドローン メーカー

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医薬品をドローンで空輸

ZMPとソニーモバイルコミュニケーションズが設立したエアロセンスは、産業用業務用ドローンを使った医薬品配送事業の実用化に向けて製薬会社のMSD、医薬品物流のアルフレッサと合意
ドローンによる医薬品配送システム構築を目指す

国家戦略特区での実証実験を重ね、災害時における医薬品緊急搬送の実施に備える

エアロセンス
産業用業務用ドローン(UAV)を使った測量、点検向けサービスなどを全国で開始している

ZMP
次世代自動車、自動運転技術の開発と提供など行うロボットベンチャー企業

2016/4

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【動画】エアロセンスの産業用業務用ドローン(UAV)

ソニーがドローン事業に参入
ソニーモバイルコミュニケーションズとロボット開発企業のZMPは、ドローンに関する共同出資会社 エアロセンスを設立

時速170kmの航空機型ドローンを開発へ

2020年に売り上げ100億円を目指す

2015/8

産業用ドローン ドローン 産業用

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第2回 国際ドローン展 千葉市幕張メッセ

千葉市 幕張メッセで4/20~22までドローンの最新技術や最新機体を­紹介する国際ドローン展が開催

74の企業団体が出展
実用例の紹介や飛行デモンストレーションが行われ、多数の入場者で活況を呈している

ホビー用空撮ドローン以外にも農業用(農薬散布用)、測量用、インフラ点検用、運搬用など産業用業務用ドローンの出展が目立つ

産業用業務用ドローンの価格は安いものでは100万円以下、高額なものでは1000万円以上の機種もあり価格帯は幅広い

熊本地震受け災害支援用ドローンも注目を集めている
災害調査用では熊本地震でも国土地理院がドローンによる被災状況の空撮を行うなど実際に使用されている

将来的には薬、救援物資の運搬用にドローンを使える可能性がある
道路が寸断され陸上からの救援物資輸送が困難な場所、大型ヘリの着陸場所がない場所でもドローンを使えば運搬可能だ

NTT東日本は電柱や橋梁にある電話線、光ケーブルを点検するためのドローンを出展
熊本地震では、NTT西日本が現地調査に、同種のドローンを活用している

また、同社では災害復旧向けに高重量荷物の運搬が可能なドローンも開発
数百メートルの長さの電話ケーブルを運搬することが可能で、災害時に人が近づけない地域に電線ケーブルを引き、速やかに通信手段を確保することができる

2016/4

【動画】 第2回 国際ドローン展 千葉市幕張メッセ

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